November 30, 2016

Charity recital @ Hakuju hall Bösendorfer salon

白寿ホールはベーゼンドルファー・サロンでのコンサートに
お越し下さった皆様、サイン会に並んで下さった皆様、
ありがとうございました

コンサート内のMCでも少し触れましたが
私は今まで、よっぽどのことがない限り
"チャリティー"と名の付くものに関して
あまり前向きではありませんでした

"やらない善よりやる偽善"などと巷では言われ
何かしようとする動きを支持するような空気さえありますが
そういう意味で誤解を恐れずに言うならば
私は俄然、やらない善派でした

こと、この東日本大震災という震災に関しては
規模の違いはあれど
例えば、隣の家が火事になったとして
それを見て、"私は音楽家として何ができるだろう?"とは考えない、
という考え方が私はほんとうだなと思っていたので
震災に対してそういう音楽家の心情のようなもので動くのは
何か違うなと私は感じていましたし
音楽は悲しいけれど
やはりそういう時にはプラスαでしかないのでは、と思い
現実的物理的にもっともっと緊急で
必要なものが沢山あると思っていたので
そこへ音楽で何かをしようという気持ちになるには
まだ程遠いものがありました

ですがこの度
白寿ホールの支配人をされていらっしゃいます原氏と
お話しさせて頂く機会があり
そこで彼が
「知って欲しいことはただ、今も仮設住宅に住んでいる人がいる、ということだけ。最後の最後の一人が仮設住宅から出るまで、支援を続けたいと思っている。」
と仰っていて
それを聞いて初めて
とてもシンプルで何てわかりやすいのだろうと
良い意味でほんとうに心にストンときました

そして
それに対してもし私ができることがあるのであれば
何でもしたいと思い
その想いがこの日のコンサートへと繋がりました

今は種を蒔き
この先のまた先の先に繋がり
芽が出ることを願って

色々な想いはあるのですが、改めて、
足を運んで下さった皆様、サポート下さったスタッフの皆様、
ピアニストの日下さん、関わって下さったすべての皆様に、
本当にありがとうございました
*写真*
(上・中)頂いた素敵な花束と共に。
(下)お借りしました*