April 17, 2014

Marc Johnson

素晴らしい芸術家であり
永年フェルメール・クァルテットのチェリストを務めた
マーク・ジョンソン
シカゴにて、私はフェルメールのメンバーと一緒にいた最中
突然届いた訃報

フェルメールのCDなどを聴くと
一音一音、そのあらゆるフレーズで
ここで意見を言い合い、ここで話し合いをし、
この部分は誰々がどうしても譲らなかった、などと
その音、その一部始終を今でも思い出すと言うアシュケナージ氏 
彼らが共に積み重ねてきた時間の重みと
クァルテットという"人生"を想う

薄っぺらい言葉になってしまうけれど
半世紀以上をずっと共に
同じ音楽をしてきた仲間の死というものが
他のメンバーにどんな風にうつったのか
本当の本当の心の中は
とても想像を越えるものなのだろうけれど
歳を重ねた人間たちの死の受けとめ方は
とても静かで深く
それぞれの悲しみ方と
それぞれの死への姿勢があるのだなぁと感じた

もう解散してしまっていて
もう一度聴くことができないことは
もちろんずっと前からわかってはいたけれど
もうほんとうにフェルメール・クァルテットを聴くことは
二度とできないんだぁという
とても単純で残念な気持ちだけが残る

お会いする度
いつもとても優しく接して下さったマークのことを思い出すと
あのあたたかい笑顔に今でも心が優しくなる

心からご冥福をお祈り致します
My deepest condolences. R.I.P. Marc Johnson