アシュケナージ氏邸エントランス
ここへ一歩入るだけで
アメリカであることが嘘のようなヨーロッパの空気に包まれる
まだ私が大学に入ったばかりの頃には
ここへレッスンに来ると
前にフェルメールクァルテットがリハーサルをしていたりして
リハーサルはおろかゲネプロさえ人を入れず
また演奏時にはメンバー同士が目も合わせないことで有名な彼らの
ドア越しに聞こえてくる卓越した静かなリハーサルはとても神秘的で
今でも容易に思い出せる
そういう空気がここにはやっぱり流れていて
畳の上でキャラクターのぬいぐるみや物に囲まれて練習していたり
物や人が和も洋も問わずごちゃ混ぜに溢れ返っている小さな島国では
なかなか創り出せない音がここにはある気がする
もちろん色々な例外はあるけれども
音を出す環境はいつだってとても大事
アシュケナージ氏が読む楽譜は
ほぼすべてが作曲家オリジナルの手書きの譜面で
私がどうしてそうなるのかと問えば
明確な理由と共にその作曲家自身がそう教えてくれているからという答えが返ってくる
そういう風に当たり前に勉強し勉強し続けること
例えどんな音楽家になろうともきっとそう
学ぶことは永遠にある
初めて彼のレッスンを受けた日
最初に「毎回レッスンを録音して下さい。」と言われた
それを繰り返し聴くことはとても貴方のためになるから、と
日本ではレッスンの録画や録音は禁止している先生方もいると聞く
なんでも他の生徒の親御さんや他の先生方に
それを回し見られたりすることがあるからだそうだ
それが困るのもわからなくはない
でもそれは音楽がビジネスであるからで
本物はそんなことをされたぐらいでは減らない
何にも減りはしない
音楽はそんなことでは減らない
彼に会うたびに
音楽に人間としてのまれてしまわないこと
そういうほんとうに大切なことを思ってやまない
April 11, 2013
April 10, 2013
Home Sweet Home
久々のシカゴ
写真は相変わらずの大好きな場所
機内で隣のおじさんにクランベリージュースをかけられ
それを拭くためCAさんにウエットティッシュを 頼んだところ
ナプキンと缶に入った炭酸入りのお水を持ってこられ
なぜかナプキンを炭酸水につけながらクランベリージュースを拭くという珍状況
そんな中降り立ったシカゴは
今までにないくらい自分の気持ちにとてもしっくりときて
4月でもまだマイナスの気温
外に出た瞬間の空気もまだまだ冷たい中
黒人ドライバーの運転するYellow Cabに乗り
ダウンタウンの街並みが見えてきた時の感動はやっぱり"ホーム"で
ダウンタウンのド真ん中には通っていた大学があり
そこを歩けばシカゴ響のメンバーや色々な知人が歩いていて
アポなしで行った弓専門店では
いつものヴァイオリンドクターが優しく迎えてくれる
音楽や美術や建築など
古きも新しきもそこら中に溢れていて
街全体のアカデミックな匂いと
ビルがひしめく都会の中にも
海でも川でもない壮大な湖が流れている感じ
そのすべてが心地良い
写真は相変わらずの大好きな場所
機内で隣のおじさんにクランベリージュースをかけられ
それを拭くためCAさんにウエットティッシュを 頼んだところ
ナプキンと缶に入った炭酸入りのお水を持ってこられ
なぜかナプキンを炭酸水につけながらクランベリージュースを拭くという珍状況
そんな中降り立ったシカゴは
今までにないくらい自分の気持ちにとてもしっくりときて
4月でもまだマイナスの気温
外に出た瞬間の空気もまだまだ冷たい中
黒人ドライバーの運転するYellow Cabに乗り
ダウンタウンの街並みが見えてきた時の感動はやっぱり"ホーム"で
ダウンタウンのド真ん中には通っていた大学があり
そこを歩けばシカゴ響のメンバーや色々な知人が歩いていて
アポなしで行った弓専門店では
いつものヴァイオリンドクターが優しく迎えてくれる
音楽や美術や建築など
古きも新しきもそこら中に溢れていて
街全体のアカデミックな匂いと
ビルがひしめく都会の中にも
海でも川でもない壮大な湖が流れている感じ
そのすべてが心地良い
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