September 11, 2016

D'dorf

何十年ぶりかに
ドイツ時代に通っていた日本語補習校の友人たちと再会

集まったのは皆
ドイツ生まれドイツ育ちで
日本人学校とかではなく現地の学校に通っていた人たち
皆が今なぜ日本に?というくらい
この場所にいることがとても不思議で
日本は"帰る"場所ではなく
いつだって"行く"場所で
当たり前にドイツの方が"帰る"場所な
そんなメンバーたち

話していてポロポロ混ざるドイツ語はもちろんだけど
会話の節々にドイツの匂いが沢山あって
あの頃の時間がちゃんと皆の心の中に残っていて
なんだか懐かしく
あの頃のドイツ生活からもう何十年も経って
きっと皆すごく変わったはずなのに
同じくらい何も変わっていなくて
なんだか気持ちがあたたかく
幸せな楽しい再会だった

誰かの幸せや成功や
自分が知らなかった頃の誰かの月日や時間を
巻き戻って一緒に
心に何の邪魔一つなく喜んであげられるのって
なんて素敵なことなんだろうと思う

青春という言葉も
人生のそんな時期も
心底どうでもいいと思う私だけど
思い返してみるとやっぱり
ドイツが私の一番の青春で
青春というのは相手あってのことではなくて
ただその時の自分自身のことなのではないかなぁと思う

そしてあの頃は
何をしていてもどこかずーっと寂しくて
あんなモノトーンな暗い国で
辛いことの数ばかり数えていた気がするけれど
そんな日々があったからこそ
今思えば私はあそこで
音楽の勉強だけじゃなくて
こんな素敵な人たちに出逢えていたんだなぁと思う


*写真*
通い慣れたドイツのU-Bahnと、懐かしい場所。
あの頃の写真を引っ張り出して。