November 02, 2015

毎年何かと騒々しいハロウィン
日本でも年々相当なイベントになってきているようだけれど
本場?アメリカにいても
歴史とか宗教とか関係なく楽しんだもん勝ち!
みたいなノリにはどうしてもなれなくて
そういう人たちに一線を引いていた頃もあったけれど
世の中には本当に色々な精神の違いを持った人たちが
いるんだなぁと思い
最近ではある意味上辺で関われるようになってきた
歳をとるということは
胸を張って楽になれることだなぁと思う

そんなイベントも終わり
Daylight saving timeも終わり
夜中の2時に家中の時計を1時間戻す頃には
朝目覚めても冬の空で
一歩外へ出てももう冬の匂い
カリフォルニアでは相変わらず
大好きな秋の季節はあまりないまま一気に冬へ
こんな風に暗く寒い季節になると
どうしても季節が曲を選ぶ
暑い季節にはあまり似合わない曲を引っ張り出したりして
夜の練習がしっくりとくる

毎日は長いけれど一年は短いというのは
私にとっては本当で
近づいてくると急にあっという間に感じてしまう年末が
もうすぐそこだ

May 01, 2015

"The world doesn’t need another violinist. We need artists, poets, people who move us."

親愛なる恩師、シュムエル・アシュケナージ氏のインタビュー記事


生徒を教える上で大切なことや
生徒を育てていく上で必要な、
音楽以外での人間としての精神的な関わり方、
様々なコンクールを審査していて
良く弾けるヴァイオリニストは今本当にたくさんいるけれど、
芸術家、アーティストがいない、といつも言っていたこと

そしてインタビューの最後にある
"I tell my students that the world doesn’t need another violinist. We need artists, poets, people who move us. I try to influence at least the people in my sphere to take chances and to find their voice, while being faithful to the score. I believe it is possible.  
I recommend anyone who doesn’t truly love music to look elsewhere for a career, because if you don’t have that love, you don’t have the rewards. All you have is a commercial profession. But even if you love it, you have to eat, so you have to make compromises and sometimes it’s painful."
という言葉

こういう言葉を聞くと
いつだったか彼が
ほんとうに好きなものって、
好きかどうかを考えないものじゃないか?
と私に言ったその視線が今でも思い出される

またそれと同時に
いつかの音楽祭で
私が彼のアシスタントとして通訳を務めさせて頂いた時
今すぐヴァイオリンはやめて、違うことに君の人生の時間を使った方がいい、
人は食べて生きていかなくてはいけないから、
と何人かの受講生に彼が言っていたのも知っている
それは一見とても酷なようだけれど
一人一人の人生をほんとうに想うが故と
音楽は目に見えないけれど
それをして生きていきたい以上
音楽は時にとても"現実"であるということをわかっていて 
人生は限られた時間しかないということを知っているが故 
それはもしかしたら一番愛を含んだメッセージであり
アドバイスだったのかもしれないなと思う

私もまだまだ彼が生きている間に彼から学びたい、
学ばなければならない、と思うことだらけだけれど
既に今日まで彼が私に差し出してくれた音楽や言葉、
芸術家としての生き方が
現在の私に与えた影響は測り知れないし
それらが今少しでも自分の音楽や演奏として表現され放たれ
そしてその先でまた自分の生徒たちが
それを新たに受け継いでいってくれるのであれば
そうした流れと繋がりこそが世の中そのものであり
喜びなのかなぁと思う

April 20, 2015

Monday afternoon

レッスン続きの合間
一休みに一杯、お気に入りのカフェで
頭から音を離しに

私が海外生活の中でも一番に入るくらい好きなこと
それはカフェで他の人たちの会話が
頭に入ってこないことだったりする
やはり母国語では
聞こうとしなくとも無意識に入ってきてしまうけれど
海外ではその煩わしさから逃れられる
言葉もただのシャワーのように

目の前に並ぶ大量の珈琲豆の良い香りと
皆一様にパソコンを広げ
ジーンズにTシャツでカジュアルに黙々と仕事をしている
沢山のフィールドの違う職業の人たちの空間に癒されながら

カップの下には
珈琲豆を指でつまむリングのようなデザイン
飲み終えるといつも
よしOK!と言われているような気持ちになる

April 07, 2015

Napa Valley

街が静かだったイースターの週末が終わり
春を通り越してもう夏の気候
アメリカには桜もなく
また新しい区切りの月でもないので
ただ何となく過ぎていってしまう
4月

珍しく足を延ばして
ワイナリーで有名なナパバレーへ
フランスとアメリカの 国旗がはためく合間
オーパス・ワンのワイナリーから見える
どこまでもまっすぐに続くぶどう畑

毎日同じ場所で目覚めることが好きな私は
何か新しい場所や懐かしいところへ行くといつも思う

それはきっとどんな場所でもそう
あそこはどんなところなのかな
あの頃のあの場所は今どうなっているかなと思っても
実際には足を運ぶことなく
その場所を遠くから思いただ過ごす方が
ほんとうは幸せだ、と

それはまた人も同じで
あの人は今どうしているかなぁと思っても
会いに行くことなく生きている方が
実際に会ってしまうよりずっとよかったりする

そういうみせることのない気持ちが
遠いどこかでその場所やその人を守ったり救ったりしているのよ、と
いつか言われたことがあるけれど
本当にそうだったらいいなぁと
こんな景色を前に思う

*写真*
(上) OPUS ONE ワイナリー
(中) OPUS ONEと、ナパバレーのワイナリーでしか買えないというOPUS ONEのセカンドワイン "Overture"
(下) フレンチビストロBouchonの入り口にて

February 27, 2015

雑誌掲載情報

『レコード芸術』2014/12月号 音楽之友社

 『Stereo』2014/12月号 音楽之友社

『CDジャーナル』2014/12月号 音楽出版社

『オーディオアクセサリー』155号 冬号 音元出版

情報が遅れてしまいましたが…
上記雑誌にて、少しですが私のCDデビューアルバム「グランワルツ」についての掲載があります。よろしければご一読下さい*

*写真*
CDジャケット撮影オフショット