September 10, 2010

Evanston

招待券を頂きイングリット・フジコ・ヘミングさんのコンサートへ。
普段ならクラシックのコンサートへは滅多に行かないのだけど、
珍しく足を運んでみる。

本当に、音は借りもの。
何かを伝えるためのただの道具にすぎない。
そして、愛の曲が多いなぁ、と。
芸術家は、恋愛観がぶっ飛んでいて、
燃えたり枯れたりくっついたり離れたり、
歴史的にみてもそういう人がとても多い気がする。
そしてそれを、それも芸の肥やしよ的感覚で、
肯定されている世界な気がする。

そんなことで肥やしを得なきゃならないのか、
そんなものを肥やしにしても、
"良い"演奏には繋がらないと思うのだけど。
何度も結婚をしなくたって、甘い音は出せる。痛みもわかる。
色々な人をみなくても、
たった一人を愛して、たった一人に愛されれば、
なんでもわかる。
ずっと消えない肥やしができる。
私はそう思う。

芸術家は神様に一番近い、と聞いた。
けれど、人間でいることを忘れたら悪魔になる、と。

私も人間として、
本当に大切な人を、ちゃんと大切にし続けなくては。

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